従来のお客様アカウントの終了に向けて、いまお店がやっておくこと

- 従来のお客様アカウントは 2026 年 2 月に非推奨になりました。終了日は 2026 年中に発表される予定です(2026 年 9 月時点)。
- 終了すると、テーマで作り込んだ会員登録フォームやマイページは使えなくなります。いまのうちに何を作り込んでいるかを洗い出すのが第一歩です。
- 新しいお客様アカウントでは、お客様はパスワードではなく メールに届く 6 桁のコードでログインします。既存のお客様も同じメールアドレスでそのまま使えます。
- 会員登録の項目追加や承認制など、テーマで作っていた機能は、新しい方式に対応したアプリで置き換えます。
「従来のお客様アカウントが終わるらしい」と聞いて、何から手をつければいいか分からない、という方も多いと思います。終了日はまだ決まっていませんが、決まってから準備を始めると、テーマの改修やアプリ選びが間に合わないことがあります。
この記事では、いまのうちに確認しておきたいことを 6 つのチェックリストにまとめました。
そもそも何が起きているのか
Shopify のお客様アカウント(お客様のログインとマイページの仕組み)には 2 種類あります。
| 種類 | 仕組み | ログインの方法 |
|---|---|---|
| 従来のお客様アカウント | テーマの中のページとして動く | メールアドレスとパスワード |
| 新しいお客様アカウント | Shopify が用意した画面で動く | メールに届く 6 桁のコード |
このうち従来のお客様アカウントが、2026 年 2 月に非推奨になりました。新しく作るストアや、従来のアカウントを使っていないストアでは、もう選べません。いま従来のアカウントを使っているストアも、いずれ使えなくなります。
Shopify の告知によると、流れは次のとおりです。
- 終了日を 2026 年中に発表する
- 従来のアカウントのテンプレートが編集できなくなる
- その後、テンプレートが削除される
つまり、終了日の発表から実際の終了までの間に、切り替えを済ませる必要があります。
チェック 1:いまどちらを使っているか確認する
まずは、自分のお店がどちらを使っているかを確認しましょう。Shopify の管理画面で「設定 → お客様アカウント」を開くと分かります。
すでに新しいお客様アカウントを使っているなら、この記事のチェックの多くは済んでいます。従来のお客様アカウントを使っている場合は、次へ進んでください。
チェック 2:テーマで作り込んでいるものを洗い出す
従来のお客様アカウントのページ(ログイン、会員登録、マイページ、住所、注文履歴など)は、テーマのテンプレートで作られています。制作会社にお願いして、ここを作り込んでいるお店も多いはずです。
新しいお客様アカウントの画面はテーマの外にあるので、テーマでの作り込みは引き継がれません。次のようなものがないか、書き出しておきましょう。
- 会員登録フォームに足した項目(ふりがな、生年月日、会社名、電話番号など)
- 利用規約やメールマガジンへの同意のチェック
- マイページに足した表示(会員ランク、ポイント、お知らせなど)
- ログインしている人だけに価格を見せる、などの表示の出し分け
制作会社に作ってもらった場合は、「お客様アカウントまわりで何を作り込んだか」を聞いておくと確実です。
チェック 3:使っているアプリが新しい方式に対応しているか確かめる
会員登録や会員ランク、ポイントなどのアプリを使っている場合は、そのアプリが新しいお客様アカウントに対応しているかを確認します。
新しいお客様アカウントでは、アプリがマイページに部品を追加する仕組み(お客様アカウント UI 拡張)が用意されています。アプリの説明ページで「新しいお客様アカウント対応」と書かれているか、アプリの開発元に問い合わせて確かめましょう。対応していない場合は、代わりのアプリを探す必要があります。
チェック 4:会員登録で集めていた情報の集め方を決める
新しいお客様アカウントでは、お客様はメールアドレスとコードだけでアカウントを作れます。そのぶん、会員登録の画面に項目を足す場所がありません。
ふりがなや会社名などを集めていたお店は、次のどちらかで置き換えます。
- ログインしたあとのマイページに、入力欄を追加するアプリを使う
- 必ず入力してほしい場合は、承認制と組み合わせて「入力して承認されるまで購入できない」形にする
くわしくは、会員登録の項目を増やす方法 で解説しています。
チェック 5:会員限定の仕組みを見直す
「会員だけが買える」「審査した取引先だけが買える」といった仕組みを、テーマのコードやログイン必須の設定で作っていた場合は、見直しが必要です。
新しいお客様アカウントでは、誰でもメールアドレスだけでアカウントを作れます。そのため「ログインしている人だけ」という条件では、会員を絞れなくなります。
卸売なら Shopify 標準の B2B 機能、個人のお客様も含む会員制ならチェックアウトで購入を止めるアプリ、というように、お店の形に合わせて選びます。4 つの方法の比較は 承認した会員だけに購入させる方法 にまとめています。
チェック 6:お客様への案内を準備する
切り替えたあと、お客様からいちばん多く届きそうな問い合わせは「パスワードが分からない」「ログインの仕方が変わった」です。
新しいお客様アカウントでは、パスワードの代わりに、メールに届く 6 桁のコードでログインします。これまでと同じメールアドレスでログインすれば、以前の顧客情報とつながります。ログインしたままの状態は最大 365 日続くので、毎回コードを入れる必要もありません。
切り替えの前後に、お知らせやメールマガジンで次のことを伝えておくと、問い合わせを減らせます。
- パスワードが不要になり、メールに届くコードでログインすること
- これまでと同じメールアドレスを使えば、注文履歴などはそのまま見られること
- コードのメールが届かないときは、迷惑メールのフォルダを確認してほしいこと
まとめ
| チェック | やること |
|---|---|
| 1 | 「設定 → お客様アカウント」で、どちらを使っているか確認する |
| 2 | テーマで作り込んだ会員登録・マイページを書き出す |
| 3 | 使っているアプリが新しい方式に対応しているか確かめる |
| 4 | 会員登録で集めていた情報の集め方を決める |
| 5 | 会員限定の仕組みを見直す |
| 6 | お客様への案内を準備する |
終了日が発表されてからでは、制作会社の予定も埋まりがちです。まずはチェック 1 と 2 だけでも、今月中に済ませておくのがおすすめです。
よくある質問
従来のお客様アカウントはいつ終了しますか?
2026 年 9 月時点では、終了日はまだ発表されていません。Shopify は 2026 年中に発表するとしています。発表後は、従来のアカウントのテンプレートが編集できなくなり、その後に削除される流れです。
新しいお客様アカウントに切り替えると、既存のお客様はどうなりますか?
これまでと同じメールアドレスでログインすれば、既存の顧客情報とつながります。パスワードは不要になり、メールに届く 6 桁のコードでログインします。
どちらのお客様アカウントを使っているかは、どこで確認できますか?
Shopify の管理画面の「設定 → お客様アカウント」で確認できます。
いま新しく作るストアでも、従来のお客様アカウントを選べますか?
選べません。2026 年 2 月から、新しいストアや従来のアカウントを使っていないストアでは、新しいお客様アカウントだけが使えます。
参考にした情報
- Shopify developer changelog「Legacy customer accounts are now deprecated」
- Shopify Developer Community「Legacy customer accounts: Availability update」
- Shopify ヘルプセンター「新しいお客様アカウント」
ほかの記事
この記事は Shopify アプリを開発している Banto Apps が書いています。Shopify の仕様は変わることがあるため、最新の情報は Shopify ヘルプセンターもあわせてご確認ください。