Shopify の割引を予約・お試しする。ロールアウトに割引が追加

- 2026 年 10 月 2 日から、Shopify のロールアウト(変更を予約して公開する機能)に割引を入れられるようになりました。
- 割引ごとに「有効にする」か「無効にする」かを決め、決めた日時に、決めた割合のお客様へ届けられます。テーマやチェックアウトの変更と同じ時刻にそろえて公開することもできます。
- 割引そのものの有効期間はロールアウトとは別に働きます。有効期間の中なら、ロールアウトの対象でないお客様にも割引が効く点に注意が要ります。
- ロールアウトは Basic プラン以上、2 つの案を比べる「Experiment」は Grow プラン以上で使えます。割引ごとの売上は結果の画面に出ません(2026 年 10 月 19 日時点)。
「10% オフと送料無料、どちらが売れるのだろう」「セールの開始に合わせて、トップページのバナーも同じ時刻に切り替えたい」。割引を使うお店なら、一度は考えたことがあるはずです。
2026 年 10 月 2 日、Shopify のロールアウトに割引を入れられるようになりました。割引の公開を予約したり、一部のお客様だけで試したり、テーマの変更と一緒に出したりできます。この記事では、できることと、割引ならではの注意点をまとめます(2026 年 10 月 19 日時点の情報です)。
ロールアウトとは
ロールアウトは、お店の変更を前もって用意しておき、決めた日時に公開する機能です。管理画面の「マーケット」→「Rollouts」にあります(日本語の画面では表示名が異なる場合があります)。ヘルプセンターによると、対象にできるのはオンラインストアの公開中のテーマ、チェックアウトとお客様アカウントのページ、割引、カタログ(販売地域などに向けた商品と価格の一覧)です。今回、ここに割引が加わりました。
ロールアウトには 3 つの型があります。
| 型 | 働き |
|---|---|
| Launch | 変更をお店にずっと反映する。全員に一度に出すことも、少しずつ広げることもできる |
| Event | 決めた期間だけ変更を出し、終わったら元に戻す。終了日が必要 |
| Experiment | 変更した案(treatment)といまのまま(control)を比べる。初期設定は半分ずつ、期間は 90 日 |
季節のセールなら Event、効果を確かめたいなら Experiment、という使い分けになります。
割引でできること
Shopify の告知では、次の 3 つが挙げられています。
- 割引の予約:新しい割引を、まずオンラインストアの一部のお客様に出し、様子を見てから広げる。
- 案の比較:割引を変えた案といまの割引を比べ、購入に至った割合を見てどちらを残すか決める。
- まとめて公開:割引を、テーマやチェックアウトの変更と同じロールアウトに入れ、同時に公開する。
ロールアウトの中では、割引ごとに「有効にする」か「無効にする」かを決めます。1 つのロールアウトに入れられる割引は 250 個までです。1 つの割引は、終わっていないロールアウト 1 つにしか入れられません。
なお、割引の開始日と終了日を決めて予約するいつものやり方も、これまでどおり使えます。単独のセールなら、そちらで足ります。
割引の有効期間との関係に気をつける
ここがいちばん間違えやすいところです。ヘルプセンターでは、割引とロールアウトの関係が次のように説明されています。
- 割引そのものの有効期間(開始日と終了日)は、ロールアウトに入れても、ロールアウトとは別に働き続ける。
- お客様に割引が効くのは、割引の有効期間の中にあるとき、または、その割引を有効にするロールアウトがそのお客様に当たっているとき。
- ロールアウトで「無効にする」にした割引は、有効期間の中でも、ロールアウトの対象のお客様には効かない。
つまり、割引の有効期間の中なら、ロールアウトの対象でないお客様にも割引は効きます。「半分のお客様にだけ割引を出す」つもりで有効にしても、割引の有効期間がその期間と重なっていれば、残りの半分にも割引が出てしまいます。一部のお客様だけに出したいときは、割引の有効期間がその期間にかかっていないかを確かめてから設定しましょう。
ほかにも、次の点は覚えておくと安心です。
- ロールアウトに入れた割引も、あとから編集できます。
- 割引の組み合わせの設定(ほかの割引と一緒に使えるか)は、そのまま働きます。
- 使えるお客様の条件(特定のお客様だけに出す設定など)も、そのまま働きます。会員限定の割引を入れても、会員以外に出ることはありません。
2 つの割引を比べるときの注意
Experiment で割引を比べるときは、次の点に気をつけます。
- プラン:Experiment は Grow プラン以上で使えます。ロールアウトそのものは Basic プラン以上です。
- 比べる相手:control は、いつもの割引の状態です。control 用に別の割引を選ぶことはできません。
- 割引ごとの売上は出ない:結果の画面に出るのは、ほかのロールアウトと同じ指標(購入に至った割合など)です。割引に結びつく売上や注文数は見られません。
- 結果がずれることがある:割引を含むロールアウトでは、割引の条件に当てはまらないお客様も数に入るため、結果がずれることがあるとされています。
- 数えるのはオンラインストアだけ:結果に入るのは、オンラインストア、カート、チェックアウトに来たお客様です。Shopify POS(店舗のレジ)などは入りません。また、対象を 100% 未満にしたロールアウトは、オンラインストアにしか届きません。
店頭と同じ割引を出しているお店は、ネットだけで試すことになる点を頭に入れておきましょう。
作り方
ヘルプセンターの手順は次のとおりです。
- 管理画面の「マーケット」→「Rollouts」を開き、「Create rollout」を押す。
- 名前を入れ、型(Launch、Event、Experiment)を選ぶ。
- 「Changes」の「Add changes」で「Discounts」を選ぶ。
- 割引を選び、それぞれ有効にするか無効にするかを決めて「Apply」を押す。
- 「Audience」で、対象にするお客様の割合を決める。
- 「Scheduling」で開始日時を決める。Event なら「Set end date」で終了日時も決める(Experiment は初期設定で開始の 90 日後)。
- 重なっているロールアウトがあるという表示が出ていないか確かめて保存する。
日時は「設定」→「一般」で決めたお店のタイムゾーンで扱われます。深夜 0 時の開始を予約するときは、タイムゾーンが日本になっているかを先に見ておきましょう。
途中で止める、終える
始まったロールアウトは「Pause」で一時停止でき、「Resume」で再開できます。予定より早く終えるときは「End」を押し、変更を元に戻す(Roll back changes)か、ずっと反映する(Apply changes)かを選びます。ずっと反映すると、あとから元には戻せません。Experiment で良かった案を残すときは、ここで決めることになります。
まとめ
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 始まった日 | 2026 年 10 月 2 日 |
| 場所 | 管理画面の「マーケット」→「Rollouts」 |
| できること | 割引の予約、一部のお客様でのお試し、テーマやチェックアウトとの同時公開 |
| プラン | ロールアウトは Basic 以上、Experiment は Grow 以上 |
| 割引の有効期間 | ロールアウトとは別に働く。期間の中なら対象外のお客様にも効く |
| 結果の画面 | 割引ごとの売上は出ない。オンラインストアのお客様だけを数える |
まずは次のセールを Event で予約して、バナーの切り替えと割引の開始を同じ時刻にそろえるところから試してみてはいかがでしょうか。案を比べるのは、割引の有効期間との関係をつかんでからでも遅くありません。
よくある質問
どのプランで使えますか?
ヘルプセンターによると、ロールアウトは Basic プラン以上、2 つの案を比べる Experiment は Grow プラン以上で使えます(2026 年 10 月 19 日時点)。
割引の開始日と終了日を決めて予約するのと、何が違いますか?
開始日と終了日による予約は、これまでどおり使えます。ロールアウトを使うと、一部のお客様だけに割引を出したり、2 つの案を比べたり、テーマやチェックアウトの変更と同じ時刻にまとめて公開したりできます。
お試しの結果で、割引ごとの売上や注文数は見られますか?
見られません。ヘルプセンターでは、割引を含むロールアウトの結果はほかのロールアウトと同じ指標で、割引に結びつく売上や注文数のような割引ごとの指標は出ないとされています。
会員だけが使える割引もロールアウトに入れられますか?
入れられます。Shopify の告知では、割引にもともと設定しているお客様の条件(使えるお客様の範囲)は、ロールアウトの中でもそのまま働くとされています。
参考にした情報
- Shopify Changelog「Schedule and test discounts with Rollouts」
- Shopify Help Center「Rollouts」
- Shopify Help Center「Requirements and considerations for rollouts」
- Shopify Help Center「Rollout types」
- Shopify Help Center「Create a rollout」
- Shopify Help Center「Managing rollouts」
- Shopify Help Center「Rollout analytics」
- Shopify Help Center「Audience reach and external channels」
- Shopify 料金プラン(日本)
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この記事は Shopify アプリを開発している Banto Apps が書いています。Shopify の仕様は変わることがあるため、最新の情報は Shopify ヘルプセンターもあわせてご確認ください。