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Shopify の返品期間を商品ごとに変える。返品期間の上書きが登場

2026 年 10 月 5 日 Banto Apps Shopify返品お客様アカウント

この記事のポイント

ふだんの商品は 30 日まで返品を受けるけれど、セール品や季節ものは短くしたい。そんなお店は多いはずです。これまで Shopify の返品ルールでは、返品期間はお店全体の標準か、販売地域ごとに決めるものでした。

2026 年 9 月 29 日、Shopify は「返品期間の上書き」を始めました。コレクションや商品ごとに、標準とは別の返品期間を決められます。この記事では、仕組みと設定の場所、日本のお店で合わせて確かめておきたいことをまとめます(2026 年 10 月時点の情報です)。

返品ルールのおさらい

返品ルールは、届いた商品について、お客様がいつまで返品を申し込めるか、返品の送料を誰が持つかなどを決める設定です。管理画面の「設定」→「ポリシー」にあります。ヘルプセンターによると、決められるのは主に次の項目です。

項目選べる内容
返品期間14 日、30 日、90 日、無制限、日数を指定
期間の起点商品ごとの配達日/注文の最後の商品が届いた日
週末・休日の延長最終日が週末や休日にかかるとき、期間を延ばす
返品の送料無料/返品ごとに定額/お客様が自分で送り状を用意
再入荷手数料割合(%)で設定(任意)
返品不可の商品商品またはコレクションを指定(ファイナルセール)

まずお店全体に効く標準のルールを作り、海外にも売っているなら、販売地域(マーケット)ごとのルールで上書きする、という作りです。返品ルールは B2B の注文にも同じように効きます。注文の種類ごとにルールを分けることはできません。

返品期間の上書きとは

今回加わったのは、この返品期間を、特定のコレクション・商品・バリエーション(色やサイズ違い)だけ別の日数にする機能です。Shopify の告知では、「Holiday 2026」のコレクションだけ 14 日にして、お店全体は 90 日のままにする、という例が挙げられています。

日本のお店なら、たとえば次のような使い方が考えられます。

期間が重なったときの決まり

商品は複数のコレクションに入っていることが多いので、上書きどうしが重なることがあります。決まりは次のとおりです。

「長いほうが勝つ」と思い込んでいると、お客様に案内した期間より早く受付が閉じてしまいます。コレクションの重なりには気をつけましょう。

設定の手順

ヘルプセンターの手順をまとめると、次のとおりです。

  1. 管理画面の「設定」→「ポリシー」を開き、編集したい返品ルール(標準、または販売地域ごとのルール)をクリックする
  2. 「+ Return window override」(返品期間の上書き)をクリックする
  3. 日数を入れ、「Applies to」でコレクションか商品を選び、対象を追加する
  4. 別の期間を作るときは、上書きを追加して同じ手順をくり返す
  5. 保存する

1 つの上書きで選べるのは、コレクションか商品のどちらか一方です。両方をまとめて指定することはできません。日本語の画面では表示名が異なる場合があります。

変更は、これからの注文にだけ効く

ヘルプセンターによると、返品ルールの変更は、これから入る注文にだけ適用されます。すでに注文したお客様の返品期間は、注文した時点のルールのままです。セールの前に期間を短くしたいなら、セールが始まる前に設定しておく必要があります。

お客様がマイページから返品を申し込むには

返品ルールは、お店が管理画面で返品を処理するときにも効きますが、より便利なのは「セルフサービスでの返品とキャンセル」と組み合わせたときです。オンにすると、お客様が注文の状況ページから、届いた商品の返品や、発送前の商品のキャンセルを申し込めます。返品できる商品や返品の手数料は、返品ルールに沿って表示されます。申し込みを受けるかどうかは、お店が 1 件ずつ決めます。

設定は「設定」→「お客様アカウント」で行います。ただし、この機能は従来のお客様アカウントでは使えません。新しいお客様アカウントへ切り替えるか、お客様アカウントの URL をストアのフッターやポリシーのページに載せておく必要があります。また、お客様の申し込みで交換を選ぶことはできず、1 回の申し込みで返品できるのは 250 行までです。

日本のお店で確かめたいこと

返品特約の表示とそろえる

日本の通信販売にはクーリング・オフがありません。その代わり、消費者庁の説明によると、返品の可否や条件(返品特約)を広告に表示していない場合、お客様は商品を受け取った日から 8 日以内なら、送料を負担して契約をやめられます。返品特約は、ネット通販では最終確認画面(注文を確定する直前の画面)にも表示することが求められています。

つまり、Shopify で返品期間を商品ごとに変えたら、お客様に見せている表示もそれに合わせる必要があります。

ポリシーの文章は自分で直す

ここで注意したいのが、Shopify の返品ポリシーのページです。ヘルプセンターでは、作成した返品ポリシーの文章に、返品ルールの設定は自動では入らないとされています。上書きを設定しても、ポリシーのページや特定商取引法に基づく表記は元のままです。

ルールを変えたら、次の場所の文章も見直しましょう。

「セール品は到着から 7 日以内」のように、どの商品が、いつから何日なのかを、ルールの設定と同じ言葉で書いておくと、問い合わせを減らせます。

まとめ

項目内容
始まった日2026 年 9 月 29 日
場所管理画面の「設定」→「ポリシー」の返品ルール
対象コレクション・商品・バリエーション(販売地域ごとにも設定可)
重なったときいちばん短い期間。返品不可が最優先
過去の注文変わらない。これからの注文だけ
ポリシーの文章自動では変わらない。自分で直す

返品期間を商品に合わせて細かく決められるようになったことで、セール品だけ短くする、といった運用が設定だけでできるようになりました。設定したら、ポリシーや特定商取引法に基づく表記の文章も忘れずにそろえておきましょう。

よくある質問

返品期間の上書きを設定すると、前に入った注文の返品期間も変わりますか?

変わりません。Shopify ヘルプセンターによると、返品ルールの変更はこれからの注文にだけ適用され、すでに注文したお客様には影響しません。

1 つの商品が、期間の違う 2 つのコレクションに入っています。どちらの期間になりますか?

短いほうです。複数の上書きに当てはまる商品には、いちばん短い返品期間が使われます。

返品ルールを設定すれば、ストアの返品ポリシーのページも書き換わりますか?

書き換わりません。ヘルプセンターでは、作成した返品ポリシーの文章に返品ルールは自動では含まれないとされています。ルールを変えたら、ポリシーの文章も自分で直します。

お客様がマイページから返品を申し込めるようにするには、何が必要ですか?

「セルフサービスでの返品とキャンセル」をオンにします。この機能は従来のお客様アカウントでは使えないため、新しいお客様アカウントを使うか、お客様アカウントの URL をストアに載せておく必要があります(2026 年 10 月時点)。

参考にした情報

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